<エリオット波動とは>
エリオット波動とは、
株式アナリストのラルフ・ネルソン・エリオットが編み出した、
テクニカル分析の手法です。
日本ではあまりメジャーではないのですが、
欧米ではダウ理論と並べてメジャーな理論です。
エリオット波動理論によれば、
相場には一定のサイクルがあり、
その値動きには決まったリズムがある。となっています。
FXでトレードする上で、エリオット波動を知っているのと知らないのでは、
損益に大きな差が出てきます。
特に、
大きな値幅で利益を出すのに、
エリオット波動理論は書かせません。<なぜ、FXにおいてエリオット波動が重要なのか>
先ほども書いたように、
エリオット波動は、欧米の投資家の間ではメジャーな理論です。
FXの場合、為替相場の主役は、欧米の投資家です。
ですから、欧米の投資家が多く注目する理論に沿って、
値が動きやすいのです。ですので、
「長い物には巻かれろ」で、
エリオット波動が重要になってくるのです。
<エリオット波動は、推進波と修正波から成る>

エリオット波動は、トレンドの方向に向かう「推進波」と、
トレンドの調整で発生する「修正波」から成ります。
上の図のように、推進波は5波、修正波は3波からなり、
上昇トレンドの時は、
上昇方向に推進波、下落方向に修正波が発生します。
(下落トレンドの時は、逆になります)
<推進5波各波の特徴と、エリオット波動の原則>
エリオット波動の推進5波には、それぞれ、次のような特徴があります。
第1波:じわじわとした動きで徐々に方向性が明らかに。
第2波:第1波の大半を打ち消す反対方向のかなり強い動き。売買高が低下することで収束。
第3波:通常はもっとも強く長い動きで、5波のうち最大値幅動くことが多い。
第4波:乱高下が続く複雑な動きで高値持ち合いに近い。
第5波:かなりのスピードと勢いをもったバブル的な急騰であることが多い。また、エリオット波動には、次の原則があります。
①第2波が第1波の値動きを完全に打ち消す事はない第2波は、第1波の半値戻しや、
61.8%戻し、
他、フィボナッチ数に基づいた値動きをしますが、
全値戻しや、全値以上の戻しはしない、と言うことです。
言い換えれば、第2波と読んだ波が、全値戻しした場合は、
その波は第2波ではなく、
第1波と読んだ値動きも、第1波ではなかった事になります。
②第3波が一番短くなることはない推進波の第1波、第3波、第5波を比較した時、
第3波が一番短くなることはない。
第3波と読んだ波の値幅が、第1波の値幅を超えられなかった場合、
その波は、推進波ではない可能性が高くなります。
③第4波が第1波の高値を下回ることはない第4波に入って上昇が下落に転じても、
その安値が、第1波の高値を下回ることはありません。
もし、第4波の安値が、第1波の高値を下回った場合は、
トレンド相場ではない、となります。
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<エリオット波動第1波の見付け方>
トレードで大きな利幅を狙えるのは、エリオット波動第3波です。
しかし、
第3波に乗って利益を出すためには、
第2波が終了した段階で、
第1波と第2波を見付け出すことが重要になってきます。ここでは、実際のチャートを使いながら、
第1波の見付け方について説明していきます。

これは、2016年8月31日、午前10時すぎの、
ドル円15分足チャートです。
前日より、ドル円の上昇が続いています。
この上昇トレンドの第1波がどこにくるか、ですが、
上昇トレンドの条件である、
・直近高値が前回高値を更新
・直近安値が、前回安値より切り上げ
この2条件を、ともに満たす必要があります。
チャートの真ん中下に、
101.70円台から、102.24円まで、50銭強く上昇した波がありますが、
(ピンク色の「安値切り上げ」の左側)
これは、単に高値を更新して、下落トレンドを否定しただけで、
安値が前回安値を下回っていますので、
上昇トレンドの要件を満たしていません。
従って、この波は、第1波ではありません。
では、どこが第1波かと言うと、
その次の上昇である、オレンジ色のジグザグ線を重ねた上昇部分です。
この上昇波は、安値の切り上げと、高値の更新をともに満たしています。
さらに細かく見た時、
上昇波の中に、推進5波を確認できます。
このように、
・安値切り上げ、高値更新の、上昇トレンドの要件を満たす
・細かく見た時に、推進5波の形が出来上がっているの2条件をすべて満たした時、その波が、
上昇推進波の第1波である可能性が高くなります。
念のため、線を入れてない、元のチャートも載せておきます。
(右上に青い丸を入れてしまった以外は、生のチャート)

<第2波は、第1波の半値戻しが目安>
既に書いたように、第2波が第1波の上昇を完全に打ち消した場合は、
エリオット波動が成立しません。
第2波の目安は、第1波の半値戻しです。(他に、61.8%戻しや、38.2%戻しとなる場合もあります)
また、上のチャートでは、第2波の中に、
修正3波の形が見られます。
さらに、重要なポイントとして、
第2波の安値が、
直近の1つ前の高値を明確に下抜いていません。このような形の時は、
第1波と第2波が完成した可能性が高く、
第3波で、強い上昇が見込めます。
<第3波の大きさの目安は、第1波の1.618倍>
第3波は、トレンドフォローで利を伸ばす時に、エントリーするタイミングです。
第2波の完成を確認しだい、押し目買いするところです。
第3波の大きさは、第1波の大きさの1.618倍が目安です。まず、本当に第3波であるか、最後の確認を、
第1波の1.00倍のところで、反転しないかチェックします。
(第3波の中の、下の小さな水色の〇印)
ここで大きく反転するようなら、第3波ではないので、
すぐ決済した方が無難です。
上のチャートの例では、第1波の値幅が40銭であり、
その1.618倍である、値幅60銭を超えたところで、
値が大きく上下しています(第3波の赤文字横の水色○印)
今回の例では、第3波が、第1波の2.5倍まで伸びてます。
強いトレンドの時は、このような事も起こりますが、
1.618倍で利確しても構いません。
(実際、この1.618倍のポイントで利確したトレーダーも多かったようで、
大きく上下した値動きに、それが現れています)
<第4波で利確するかの見極め方法>
第3波が終わり、第4波に入った時に、
第5波を待たずに早めに利確した方がいい場合と、
第5波も狙った方がいい場合があります。
大雑把に言って、
・第3波が、第1波の2倍を超えて続いた場合、
第4波(内の小さな修正波)を確認した段階で、利確
・第1波と第3波の大きさが同じだった場合、
第5波で大きな値幅を狙う(まだ利確しない)第3波で第1波の1.618倍を超えるエクステンションが発生した場合、
第5波は、かなり息切れした状態での上昇です。
第3波の高値を超えない場合すらあり、
そのままポジションを持ち続けると、急落につかまりかねません。
ですから、第3波のエクステンションが発生した場合は、
第4波に入った時点で、利確するのが安全です。
対照的に、第1波と第3波の大きさが同じくらいだった場合は、
第5波でエクステンション(大きな値幅)が想定されるので、
そのままポジションを持ち続けた方が、利幅を狙えます。
では、第3波が第1波の1.618倍だった場合はどうするか、ですが、
すぐ利確してもよいし、第5波を狙ってもいいのですが、
あまり大きな値幅は期待できません。
第3波の高値とダブルトップ作る想定が、無難なシナリオでしょう。
<まとめ>
エリオット波動理論を理解しておくと、
トレンドがどこまで継続するかや、
目安となる値幅も読めるので、
利幅を狙いやすくなります。
また、決済指値の目安ポイントも分かり、
寝ている間に大きな値幅で利確することもできるようになります。
なお、当たり前のことですが、
知識だけあってもお金は増えません。
実際のFXで、実践して、初めて利益になります。あまり細かいこと、難しいことまで覚える必要はありませんので、
実際の相場で、エリオット波動の形を見付け、
トレードしていく習慣をつけていきましょう。
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以下は、おまけになりますが、
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シグナルに従ってトレードすればよく、心理的に気楽ですので、是非、ご利用下さい。
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