前回の記事
「
ドル円の1日の値幅をFXの売買に生かす」で、
ドル円の1日の値幅の目安と、FXトレードへの生かし方について書きました。
この1日の値幅と言う考え方は、ドル円だけでなく、
他の通貨ペアにも、応用が効きます。
今回は応用編として、豪ドル/ドルの、1日の値幅を検証してみました。
(注:「○○ドル」の○○がない、単に「ドル」と言う時は、USドルを指します)
<豪ドルの特徴>

本題に入る前に、豪ドルの特徴について、簡単に説明しておきます。
FXで利益を出すには、通貨の特徴を把握した方が、無難だからです。
豪ドルは、主要国通貨の中では金利が高いため、
低金利の日本円が自国通貨の日本人にとっては、
安全な資産運用、スワップ狙いの外貨預金通貨として、注目されています。
(ただし、最近は豪ドルが利下げ、USドルが利上げの流れになっており、
豪ドルとUSドルの金利差が小さくなり、高金利通貨としての豪ドルの魅力は失われつつあります)
豪ドルは、「資源国通貨」として知られており、
鉄鉱石、石炭、原油などの価格に左右されます。
天然資源の価格が上昇する時に豪ドルは買われやすく、
反対に、天然資源の価格が下落する局面では、豪ドルも売られやすくなります。この他、中国との経済的結び付きが強く、
中国の経済指標によっても、豪ドルの価格は大きく変動します。一般的に、
世界経済が好調で、リスクオンの時に、豪ドルは買われやすく、
経済不安や、政情不安が起きると、
豪ドルは売られやすくなります。<豪ドル/円ではなく、豪ドル/ドルの理由>
この記事で紹介するのは、豪ドル/ドルの1日の値幅の目安です。
これを聞いて、もしかしたらあなたは、
「なぜ、豪ドル/円ではないのか?」
と思われたかもしれません。
結論から言うと、豪ドル/円のFXトレードを勧めない、と言うことはありません。
ただし、豪ドル/円は、日本では比較的多く取引される通貨ペアですが、
世界的に見ると、マイナー取引になります。
このため、少数の投機筋による、価格の急変が起きやすいリスクがあります。
これに対し、豪ドル/ドルは、世界的にも取引が多く、
少数の投機筋による価格操作が起きにくい、安定した通貨ペアと言えます。
それと、私が今扱っている通貨ペアが、
豪ドル/円ではなく、豪ドル/ドルだから、と言うのもあります(笑)
(追記:豪ドル円についての記事を、
「
豪ドル円の4つの特徴と、FXでの2つの注意点」に書きました)
<豪ドル/ドルの見方と、1日の値幅の目安>
豪ドル/ドルのレートは、
「0.73456」のような、小数点以下5桁の数字で表されます。
外貨同士の通貨ペアで、あまり見慣れない桁数かもしれません。
小数点以下2桁目の数字が、ドル円や豪ドル円の、1円に相当します。
例えば、1豪ドル=0.73ドルから、
1豪ドル=0.74ドルまで変化したとすると、
これが、ドル円や豪ドル円では、1円の変動に相当します。
なお、FXの世界では、pipsと言う単位で、値幅を表します。
1円や、1円相当の値幅が、100pipsです。
また、豪ドル/ドルでは、小数点以下5桁目の最小単位が、0.1pipsです。
これを踏まえた上で、2016年10月と、2017年1月の、
1日当たりの豪ドル/ドルの値幅を、以下の表に示します。


ドル円では、2016年10月と、2017年1月で、
1日の値幅の傾向がまるで違っていましたが、
豪ドル/ドルに関しては、いずれの月も、
・平均して、1日当たり60~70pipsの値幅
・最大で110~120pips程度
・最小で35~40pips程度と、ここ最近は、比較的値幅が安定しています。
ただし、この傾向がいつまでも続くとは限りません。
この3ヶ月間で、ドル円の値幅の傾向ががらりと変わったように、
豪ドル/ドルについても、1日の値幅が、もっと大きく振れるようにならないとも限りません。
ですから、
1日の値幅をFXトレードに生かすためには、
ここ最近の値幅の傾向を把握することが、大切です。
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<参考>
FXのリスク管理は、口座選びも大切です。
私は、XMと言う、海外口座を使ってますが、
海外口座を使うことも、重要なリスク管理方法の1つです。
以下の記事も、合わせて参考にしてください。
・「
FXは海外口座の方が国内口座よりおすすめ!」
・「
FXで失敗しないために知ってほしい、証券会社の実態」
XMについての詳しい情報は、
「
XM(FX会社)の評判は?実際に使ってみた」
を参照してください。

また、エントリーと決済のタイミングを通知してくれる、
シグナル型(自動売買ではない)のFXツールを使うことも、
リスク管理に役立ちます。
後々、大損失を発生させないためにも、
保険と思ってツールを導入した方が、安全です。
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