FXでポジション取り(エントリー)する時、あなたは何を参考にしますか?
1日の値幅が分かれば、
もっと値が動くのか、
それとも、そろそろ反転するのか、
見極める参考になりますよね。
ここでは、FXとして最もメジャーな通貨ペアである、
ドル円の1日の値幅を調べ、FXトレードに生かす方法を説明します。
<その前に、少し豆知識>
為替市場で言う「1日」は、我々の日常の感覚とは少し異なります。
為替市場は、土日を除く24時間動いているため、どこが区切りか、
疑問に思われたかもしれません。
為替市場は、NY市場のクローズ時刻を起点とし、
次のNY市場クローズ時刻までの24時間を「1日」と数えます。
NY時間の夏季は、日本時間午前6時、
NY時間の冬季は、日本時間午前7時が、
「1日」の起点となります。
<ドル円の1日の値幅は、どのくらいか?>
1日の間に、ドル円のレートがどの程度値動きするのか、
調べてみました。


この表を見て気付くことですが、
2016年10月と、
2017年1月では、
1日の値幅の傾向が、まるで違っています。
2016年10月は、1日平均87銭の値動きで、
最も値が動いた日でも1円30銭、
最も値が動かなかった日は、52銭の値動きしかありません。
一方、2017年1月は、1日平均で1円54銭も値が動いています。
最も値が動いた日は2円62銭、
最も値が動かなかった日でさえ、83銭の値動きです。
<ドル円の1日の値幅のFXトレードへの生かし方>
上記の表を見れば分かるように、
時期によって、1日の値幅がまるで違うわけですから、
FXで1日の値幅をトレードに生かすためには、
ここ最近の値幅の傾向を把握しておく必要があります。(最近の値幅の傾向を調べずに、
ドル円の値幅は1日1円が目安、などの主張を鵜呑みにするのは、
極めて危険です)<ドル円、1日の変動幅が大きかった日>
これまでは、1日の値幅の目安について触れてきましたが、
為替市場では、相場が急変する時もあります。
過去の、ドル円1日の値幅が大きかった日と、
その日に何が起きたか、調べたのが、以下の表です。

1日の間で、4円~8円程度も、値が動いた日がある事が分かります。
ここで、1日の値幅が大きかった日に何が起きたか分析すると、
2つのタイプがある事が分かります。
<1日の値幅が大きくなる日は、予測できるか>
1つ目は、
・Brexit
・トランプ大統領当選、
・日銀の追加緩和見送りと言った、
事前に大きな値動きが起きる可能性があると、予測できるもの。(表中、黄色で塗ったところ)
選挙や投票日は事前に分かりますし、
日銀の政策発表日も事前に告知されていますので、
これらを参考にすれば、
大きく値が動く可能性のある日は、ある程度事前に予測できます。
他にも、
・G7やG20などの主要な政治会合のある日
・米国雇用統計発表日(毎週、第一金曜日、夏季21:30、冬季22:30)
・FOMCの政策金利発表日などは、大きく値が動く可能性のある日として、ピックアップできます。
米国大統領選のような、世界の政治、経済に大きな影響を与えるイベントや、
ここ最近と比較して、1日の値幅が小さい日が2~3日続いた後の、
米国雇用統計発表日、日銀政策発表日
こう言ったところが、1日の値幅が大きく動くと予想される日です。
2つ目は、
・リーマンショック
・チャイナショック
・日銀の為替介入これらは、事前に予測することができません。
文字通り、突発的に、大きく値が動いたところです。
他にも、
・東日本大震災のような大規模自然災害
・スイスフランショック
これらも、事前に予測できない、突発的な出来事による大幅値動きでした。
つまり、
何の前触れもなしに、
突然、1日に5円を超えるような、大幅な値動きが発生する場合もあると言うことです。ですから、FXトレードをする時は、
・必ず、損切の逆指値を入れておく
・エントリーする通貨量を大きくしすぎないこのような
リスク管理を、常に行うことが大切です。(FXのリスク管理については、
「
FXの資金管理は、レバレッジより通貨数量を意識すること!」
を参照のこと)
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<参考>
FXのリスク管理は、口座選びも大切です。
私は、XMと言う、海外口座を使ってますが、
海外口座を使うことも、重要なリスク管理方法の1つです。
以下の記事も、合わせて参考にしてください。
・「
FXは海外口座の方が国内口座よりおすすめ!」
・「
FXで失敗しないために知ってほしい、証券会社の実態」
(XMに関する詳しい情報は、
「
XM(FX会社)の評判は?実際に使ってみた」
を参照)

また、エントリーと決済のタイミングを通知してくれる、
シグナル型(自動売買ではない)のFXツールを使うことも、
リスク管理に役立ちます。
後々、大損失を発生させないためにも、
保険と思ってツールを導入した方が、安全です。

1日の値幅の考え方は、ドル円以外の通貨ペアにも、応用が効きます。
参考:「
豪ドル/ドルの1日の値幅をFXの売買に生かす」
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