(2019年5月5日、全面改訂)
<ワールド・リート・オープン(毎月決算型)とは>
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)とは、
三菱UFJ国際投信が運用している、
投資信託の1つです。
世界各国のリート(REIT)を投資対象としていますが、
全体の6割はアメリカです。
従って、アメリカのリート市場の影響を大きく受けます。
(リートとは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、
そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として、
投資者に配当する商品のこと)
「毎月決算型」とあるように、
毎月10日(土日祝の場合は翌営業日)に
決算を行い、運用益を分配します。
分配金を頻繁に受け取りたい人向けのファンドです。
<ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の基準価格の推移>

(三菱UFJ国際投信のHPより引用)
上図は、ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の、
設定来の基準価格の推移です。
運用開始当初は、順調な伸びでしたが、
2008年のリーマンショック前後に基準価格が暴落して以降は、
5000円前後の横ばいで推移し、
2015年からは、緩やかな下落が続いています。
2018年初に大きく値を下げて以降は、
概ね、2000円から2400円のレンジで推移していますが、
底値を付けて反転上昇か、
もう一段の下落があるか、テクニカル的には迷うところです。
<ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の分配金は、最低水準まで低下>
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)は、
・他のファンドに比べて運用成績が劣っている
・複利効果が見込めない投資商品である
など、あまりいい評判を聞きませんが、
分配金の多さだけは、魅力的でした。
2014年12月から2017年1月までは、
毎月70円の分配金がありました。
これは、2350万口の口数
(2016年末の購入で、800万円の投資)があれば、
税引前分配金だけで、毎月16万円受け取れるレベルでした。
しかし、2017年2月に、
分配金が50円に減額され、
運用開始初期を除けば、最も低い水準になりました。
その後さらに、
2018年2月からは35円と、
運用開始時期を含めて、過去最低水準の分配額まで落ち込み、
2019年2月には、20円まで分配額が減少しています。
この、分配金20円と言うのは、
3000万口(購入時期にもよるが、1000万円の運用資金)
の口数を保有していても、
税引前分配金は、毎月6万円と言うレベルです。
基準価格が緩やかな右下がりから横ばいの現状では、
増配は考えにくく、
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の唯一の魅力と言っても言い、
分配金は、当面、低いままと予想されます。
<ワールド・リート・オープン(毎月決算型)の損益>
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)を購入したことで、
資産を増やすことができるか、ですが、
リーマンショックの暴落直後(2009年)や、
基準価格が横ばいで続いていた時期の、
比較的価格が低かった、2012年頃に運用開始した方であれば、
これまでに受け取った分配金の総額と、
現在の評価額を合わせた合計金額が、
投信につぎ込んだ金額を上回る、
利益の状態になっているのではないかと思われます。
しかし、2016年の、
基準価格が緩やかな右下がりになって以降の購入では、
分配金総額と、評価額の合計金額が、
投信につぎ込んだ金額を下回る、
損失の状態です。
最近は、基準価格の下落が緩やかになっていますが、
これが上昇に転じないと、利益になりませんし、
分配金額の減少もあって、
利益になった時点で解約する方も多いと思われますので、
大きな利益を求めるのは、正直、困難です。
資産運用で利益を出すのであれば、
・ワールド・リート・オープン(毎月決算型)以外の投資信託を運用する
・個人で、トレードを学び、FXや株を始めるリスクを背負ってでも、
こちらの方が、資産が増える見込みがあります。
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<ワールド・リート・オープン(毎月決算型)以外の資産の増やし方>
上に述べた方法のうち、
他の投資信託を運用と言う方は、
金融機関のサイトで、調べてください。
ただし、意外と知られていないことですが、
金融機関の担当者は、
投資信託を売ること自体で利益を得ていて、
資産運用の結果が利益か損失かには、
はっきり言って、あまり関心がありません。その意味や、信託手数料が高いこともあり、
金融機関の投資信託で新規に資産運用することは、あまりお勧めできません。
それよりも、
資産運用や、投資・トレードの基礎知識を学んだ上で、
ネット証券で、
自分でFXや株の運用した方が、利益を出しやすいです。
確かに、FXや株には、損失リスクはあります。
しかしそれは、投資信託とて同じことですし、
どれだけの利益まで見込めるか、と言う目線で考えた時、
投資信託には、明るい未来が見えません。
金融機関の営業マンに花を持たせるために投資信託するのか?
違いますよね?
あくまで、あなた自身の資産を増やすためですよね?
そうである以上、
利益がほとんど見込めない投資信託よりも、
自分の裁量で利益をいくらでも伸ばせる、
FXや株で資産運用した方が、賢い選択と思いませんか?
私は、FXで、コツコツと資産を増やしていますよ。
FXと言うと、デイトレなどの短期的な投機を連想する方が多いですが、
デイトレも、
自動売買ツールを用いた、超短期のスキャルピングも、
トレード手法の1つにすぎません。
FXにも、スイングトレードと言う、
長期の資産運用する方法があります。
どの方法がいちばん資産を増やせるかは、
その人の性格などが大きく影響しますので、
まずは、口座開設して、実際に始めてみることをお勧めします。
(FX証券会社の情報は、
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