本日は第一金曜日です。
毎月第一金曜日の、
夏季は日本時間21:30、冬季は日本時間22:30に、
米国の雇用統計が発表されます。

<なぜ、米国雇用統計が重要なのか>
アメリカは世界最大の経済大国で、
為替においても、USドルは、基軸通貨です。
アメリカでは、「雇用」と「失業」が、金融政策に大きな影響を及ぼします。
雇用統計がよければ、利上げの思惑が出てドルが買われ、
雇用統計が悪ければ、利下げの思惑が出てドルが売られます。
このため、アメリカの雇用統計は、世界中のトレーダーが注目するのです。
<雇用統計前は、新規ポジションは控えられる>
米国雇用統計は、発表日時が事前にはっきり分かっています。
雇用統計発表が近付くにつれ、新規ポジションを立てるのは、控えられます。
一方で、既にあるポジションを制するトレーダーもいます。
このため、トレンドの調整による値動きが出ることがあります。
(例:上昇トレンドにおける、調整売りの局面)
<雇用統計の重要な指標>
雇用統計では、全部で10以上の指標が発表されます。

その中でも、特に重要なのが、
・非農業部門雇用者数変化
・失業率の2つです。
<予想と結果が近い時は、相場に方向性は出にくい>
雇用統計は、あらかじめ、
複数の証券会社やアナリストによる予想が出ています。
この予想と結果が近い場合、
市場関係者に驚きが少なく、雇用統計を機に相場に方向性が出ることは、
あまりありません。
予想と結果が近い場合、各通貨ペアは、
上下に値が大きく動くだけで、また元の位置に
値が戻って落ち着くことも、よくあります。
<予想と結果が乖離していると、値が大きく動く>
雇用統計で相場が大きく動くのは、
予想と結果が大きく乖離している時です。
この場合、一方向に値が動きやすく、
NY市場のクローズ(日本時間の土曜早朝)まで、
一方的にドルが買われ続ける、或は売られ続けることもあります。
特に、昨年(2016年)は、
ドル円に関して言えば、ただでさえ、ダイナミックな値動きをした年でした。
ここへ雇用統計のサプライズが加わると、
数時間で、1円以上、値が動いたこともあります。
<相場の地合いが、雇用統計後の値動きにも影響を与える>
最も重要なことは、
相場の地合い、どのような環境で雇用統計発表を迎えるか、です。
「
FX、主要経済指標発表時の値動きは、4時間足で確認しよう!」
でも触れますが、
各時間軸ごとの値動きを示したチャートは、
長期足になればなるほど、
大きな経済指標や政治的出来事による値動きを落ち込んで、
テクニカル的に動きます。4時間足になると、
雇用統計発表による値動きも、テクニカル的に織り込まれます。
このため、雇用統計発表を迎える時は、
4時間足で、相場の地合いを見ておくことで、
雇用統計発表で値が動くとしたら、どちらに動きやすいか、
或は、どちらの方向には動きにくいか、判断できる場合もあります。
スポンサーサイト
<エントリーは、雇用統計発表後に>
雇用統計発表時のエントリーは、
雇用統計が発表された後にすることです。
また、発表前後はスプレッドが開くため、
スプレッドが広い間はエントリーを見送り、
スプレッドが落ち着いてからエントリーするようにしましょう。
それからでも、全然遅くないです。
<雇用統計発表直後の値動きに追随しない事>
雇用統計発表直後は、
上がるか、下がるか、迷ったような値動きをする場合が多いです。このため、発表直後の値動きに追随すると、
エントリーした直後から値が反転し、
一瞬で大きな損失になる場合があります。
雇用統計発表直後は、チャートの勢いを見ながら、
逆張りエントリーし、
このポジションは、スキャルピング的に、短時間で決済するのが無難です。<方向性が出た場合は、トレンド方向に順張りエントリー>
雇用統計発表から少し時間が経ち、
相場に方向性が現れた場合、
1時間足など、ある程度上位のチャートでレンジブレイクした場合は、
その方向に、順張りすると、大きな利幅を取れる場合があります。
ダウ理論に従って判断し、
(詳しくは、「
ダウ理論とは?FXで稼ぐために絶対に知っておきたい」を参照)
トレンドの発生を確認できれば、
そのトレンドの方向に順張りエントリーしましょう。なお、雇用統計の後は、
直近の高値と安値切り上げ(または切り下げ)を確認した後
(エリオット波動第3波)は、
かなり長い時間に渡り、押し目を付けずに、
一方的に上げ続けたり、下げ続ける場合もあります。
押し目を待っていると、出遅れた上に、
トレンドの終盤でエントリーしたとたん、値が反転した、
と言うことも起こり得ますので、
この点は、十分、注意して下さい。(私も、これでかなりやられた事があります)
<雇用統計だけで勝ち続けるのは不可能>
米国雇用統計では、かなり相場が動きますが、
雇用統計だけで勝ち続けることは不可能と考えてください。
と言うのも、雇用統計は、予想と結果の差の大きさだけでなく、
どのような相場状況で雇用統計を迎えるか、によっても、
その後の値動きがまるで違ってくるからです。
FXは、あくまで普通の相場で勝つことを目的とし、
雇用統計はボーナス、と考えてください。
普通の相場で勝てるから、指標発表時にも対応できるのです。普通の相場で勝てない人が、雇用統計だけで勝とうとすると、
逆に大損失になる場合がほとんどですから、
その点は、くれぐれも肝に銘じてください。
<米国雇用統計時の値動きに強いFX証券会社>
雇用統計発表時は、
スプレッド原則固定のFX証券会社でも、スプレッドが開きます。この時、普段はスプレッドの狭い証券会社が、
元々スプレッドが広めの証券会社以上に、
広いスプレッドを提示する場合があります。
これは、FX証券会社が、
どのような仕組みで注文を処理しているかが大きく影響します。
詳細は
「
NDD方式と相対方式:FX口座の、これだけは知っておきたい」
の中で説明しますが、
顧客の利害と証券会社の利害が相反する、
相対取引のFX証券会社では、
これ見よがしに広いスプレッドを提示する傾向があります。
顧客と証券会社の利害が一致する、
NDD方式を採用しているFX証券会社が、
何だかんだ言っても、結局、雇用統計に強いFX証券会社である、
と言えます。

<おススメのFX証券会社>
米国雇用統計は、世界中の為替相場に大きな影響を与えます。
その意味で、
世界中で長きに渡って多くのトレーダーに利用されているFX証券会社が、
大きなイベントに強い、と言ってもいいでしょう。
世界的に利用者が多く、
日本からも利用できるFX証券会社としては、
XMが、知られています。
XMは、優れたFX会社でありながら、
誰でも、すぐに、口座開設できます。
(詳細を知りたい方は、「
XM(FX会社)の評判は?実際に使ってみた」
も、参照してください)
以下のバナーをクリックすると、
すぐにFX口座を開設できます。
(私の場合、免許証の住所変更があったにも関わらず、5時間で完了しました)

(XM口座開設は、こちらから)
XMパートナーになると、
あなたのアフィリエイトで誰かが口座を作った場合、
その口座で取引が行われるたびに、あなたに報酬が入ります。
(詳細を知りたい方は、
「
XMアフィリエイトの特徴とおススメの理由」を、
参照してください)
アフィリエイト口座を作るリスクはゼロなので、
合わせて、アフィリエイト用口座も作っておきましょう。

(アフィリエイト口座は、こちらから作れます)
以下は、おまけになりますが、
こちらの「天底チャート MT4」は、
相場の反転ポイントを見極めてエントリーや決済のシグナルを出してくれます。
シグナルに従ってトレードすればよく、心理的に気楽ですので、是非、ご利用下さい。
※XMには、MT4口座とMT5口座がありますが、
「天底チャート MT4」は、MT4のみに対応です。
MT5には対応していませんので、ご注意ください。
スポンサーサイト