FXの口座によっては、ストップレベルが設定されている場合があります。
トレーダーにとっては、邪魔者でしかない、ストップレベルが、
なぜ存在するか、FX証券会社の立場も踏まえた上で考えてみました。
<そもそもストップレベルとは何か>
ストップレベルとは、
指値や逆指値の注文(エントリー注文、決済注文とも)を入れる時、
現在の価格から最低限、離さなければならない値幅のことです。
例えば、ドル円において、
1ドル=115.00円で、ストップレベルが4pipsの場合、
売り、買い、いずれの指値注文をする場合でも、
114.96円以下か、115.04円以上の価格を指定しなければなりません。
<ストップレベルの確認方法>
MT4やMT5でトレードしている場合は、
気配値表示からストップレベルの確認ができます。

ストップレベルを確認したい通貨ペアを右クリックし、
「仕様」を選ぶと、このような表示が出てきます。
この画面で、ストップレベルが確認できます。
MT4、MT5では、ストップレベルは、ポイント単位で表示されます。
1ポイントは0.1pips(外貨と円の通貨ペアなら0.1銭)なので、
上のドル円の例では、
ストップレベルは4pipsとなります。
なお、
ストップレベルは、同じ証券会社であっても、
FX口座の種類や、通貨ペアによっても変わります。<ストップレベルはFX売買にどのように影響するか>
トレーダーとしては、
ストップレベルがどのような影響するか気になるところです。
はっきり言って、メリットはありません。
ストップレベルがゼロ(設定なし)が、
自由に注文や決済の指値を入れられるので、最もありがたく、
ストップレベルが大きくなるにつれて、
小さい値幅の取引を指値注文でできなくなります。
(成行注文や決済なら問題なし)
中長期のトレードする上では、何ら問題ありませんが、
数pipsの値幅を狙ったトレードは、
ストップレベルが大きいと、指値でできない場合が出てきます。
<取引用サーバ安定のためにストップレベルが存在するのか?>
ストップレベルは、トレーダーにとってメリットがありません。
それどころか、FX証券会社にとっても、
スプレッドやスワップポイントとは異なり、収入源になりません。
それでは何のためにストップレベルが存在するのか?
と言う、素朴な疑問が出てきます。
ストップレベルを大きめに設定しているFX証券会社に、
ストップレベルが大きい理由をたずねても、
「これがうちの仕様」
と言う趣旨の返事が来るだけで、これと言った理由は提示されませんでした。
ですので、推定が入ってしまうのですが、
自動売買ツールによる、
高頻度の売買(スキャルピング)による過負荷から、
システムを保護する意図が入っているのでは、と思われます。
と言うのも、スキャルピングの自動売買ツールは、
ものによっては、
1~2pips程度の利幅を、
短時間で売買を繰り返す事で、
次々と刈り取る仕様になっています。
私が問合せしたFX証券会社は、XMですが、
XMの場合、世界中のトレーダーが利用する、
大規模なFX証券会社です。
1人や2人なら大した事なくても、
世界規模でスキャルピングの自動売買ツールが一斉に利用されたら、
短時間のうちに注文が殺到して、
システムがダウンしてしまう危険が出てきます。
そうなれば、トレーダーに大きな不利益をもたらす事に
つながりかねません。
スキャルピングの自動売買ツールの過剰利用による、
システムダウンを起こさないために、
ストップレベルを大きめに設定しているのでは、と考えられます。
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<XMはデイトレ、スイングトレード向けのFX証券会社>
私が問い合わせたXMは、
優れたFX証券会社として、定評があります。
XMを「スキャルピングがやりにくい」と言う、
低評価するコメントをよく見かけますが、
XMは、デイトレ、スイングトレード向けのFX証券会社で、
スキャルピング向けではありません。
(XMの規約では、スキャルピング自体は認めています)
<スキャルピングはリスクの大きいトレード手法>
1つ覚えておきたいこととして、
スキャルピングは、リスクが大きい手法、と言うことです。
と言うのも、スキャルピングでは、
1分足や5分足の短期チャートで、
大ロットでのエントリーと決済を短時間で繰り返しながら、
利益を重ねていく手法です。
しかし短期足は、
不規則な値動きが発生しがちです。
小さな値動きを大ロットで追いかけるスキャルピングは、
突発的な値動きで、大損失を被るリスクが大きくなります。
デイトレやスイングトレードなど、
長期足でトレードすればするほど、
テクニカル的に安定した値動きになり、
突発的な値動きによる損失リスクが小さくなります。
<ストップレベルには、トレーダー保護の役割もある>
ストップレベルの大きいFX口座では、
小さな値動きを狙った、スキャルピングは、
必然的に出来なくなります。
短期トレーダーにとっては、不便と思われるかもしれません。
しかし、短期トレードよりも、
中長期トレードの方が、
突発的な値動きによる大損失のリスクが小さい事を踏まえれば、
ストップレベルを大きくして、
トレーダーの中長期のトレードに誘導することで、
突発的な値動きによる損失からトレーダーを守る、
親心があるのかもしれませんね。こうやって考えてみると、
ストップレベルの大きいFX証券会社も、
決して捨てたものではありません。
ストップレベルが大きいFX証券会社だからこそ、
その分、親心も大きい、と割り切って利用してみるのも、
よいかもしれません。
トレードの手法なんて、あとからいくらでも変えられますし、
トレードで重要なことは、長期的に利益を出し続ける事ですからね!
<おまけ:私が実際に使っているFX口座の紹介です>
私は、XMと言うFX口座で取引しています。
詳しい情報は、
「
XM(FX会社)の評判は?実際に使ってみた」
をお読みください。
<XMのFX口座開設は、ここから!>
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