2022年10月21日、急激な円安に対処するため、
日本政府が為替介入を行いました。
これにより、一時1ドル=152円に迫る勢いだったドル円は、
一転、1ドル=146円まで急落しました。
(下チャートの右端。なお、チャート真ん中少し左の、
1ドル=146円付近から1ドル=140円台までの急落も、為替介入が原因)

為替介入は政府が政策的に突然行うので、
FXトレード中にいきなりこんな事されたらたまったものではない、
と考えるかもしれません。
確かに、短期的には、
為替介入でそれまでのトレンドが急変するでしょう。
しかし、
より長期のチャートで見ると、
為替介入があっても、相場はテクニカル的に動きます。上記のドル円4時間足のチャートでも、
1回目の為替介入は、
ドル円が上昇からレンジ相場に移行した後でした。
そして介入の急落も含めてレンジ相場をその前後で形成しています。
一方、チャート右端の今回の為替介入は、
チャート真ん中付近の谷、143.51円を起点としたサイクルの、
サイクル理論上、そろそろ調整下落が発生するタイミングで起きました。
(参考:
FXのサイクル理論がエントリーや決済タイミング判断に重要な理由)
これに対し、右端の大きな下落の少し前に、
4時間足で長い下ヒゲを付けた箇所があり、
ここでも為替介入が噂されていましたが、
結果は、数分で元の価格に戻って終わりでした。
このように、政府による為替介入があったとしても、
相場はテクニカル理論に沿った値動きをし、
テクニカルに反する為替介入があっても、少しイレギュラーな値動きをして終わりです。
ですので、今後も、
いつ次の為替介入があるか、
など気にせず、テクニカル的にトレードを続ければよいのです。
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<ドル円相場が今後どうなるか、少し予想してみた>
1ドル=150円超えは、1990年に1ドル=159.20円をつけて以来の価格ですが、
ドル円は今後、どうなるでしょうか?

直近の週足です。
8月2日に1ドル=130円台をつけて以降、
週足レベルで上昇し続けている事が分かります。
しかしサイクルで見ても、上昇が続きすぎており、
今回の為替介入を機に、
週足レベルで調整下落に入る可能性が考えられます。
また、今回の最高値1ドル=151.94円は、
2016年6月のブレグジットでつけた最安値1ドル=98.96円からおよそ53円の上昇幅です。
これを以下のドル円月足チャートで確認すると、

2011年10月の最安値75.57円から、
2015年6月の最高値125.85円までの上昇幅50円とかなり近いです。
つまり、
①2011年から2015年にかけて、50円上昇
②2015年から2016年にかけて、27円下落
③2016年から2022年にかけて、53円上昇
ときて、
月足レベルでも30円近い下落が起きる可能性もあります。
ただし、週足レベルでは調整の下落になる可能性が高いですが、
月足レベルで見た場合、
2015年から2022年3月にかけての三角持ち合いが上抜けした状態なので、
(参考:
【予想】2020年のドル円相場はダイナミックな値動きに!?数年に一度のチャンス!)
月足レベルでは簡単に下落せず、
週足の調整が終わってからレンジ突入、
あるいは再び急上昇する可能性もあります。
2011年から2015年にかけて50円の上昇に対し、
今回は既に、53円上昇している事を忘れないでください。
これを市場が誤差と見て月足レベルで大天井を既につけたと判断するか、
それとも、
本格的な上昇のまだ途中で、
例えばフィボナッチの1:1.61を意識して、
50×1.61=80.5
で、
98.96+80.5=179.46
で、
1ドル=180円近くまでさらに上昇するか、
それは相場が決めることです。
ダイナミックな値動きはしばらく続きそうなので、
チャンスの多い相場ではありますが、
半面、
売り、買い、どちらでエントリーした場合でも、
損切りが遅れると大損失しやすい環境でもあるので、
相場を予測するのではなく、
相場に合わせて柔軟に対処することを心掛けてください。
<最後に>
相場の世界には、7年に1度、
損切りが追い付かない急変が起きると言う説があります。
そして、
2001年の9.11テロ
2008年のリーマンショック
2015年のスイスフランショック
では、
いずれも相場の急変に損切りの処理が追い付かない事態が発生しました。
まさに7年サイクルで相場の急変が起きているので、
これから2022年末にかけて、
パニック相場が発生する可能性が否定できません。
この場合、ロスカットの処理が追い付かず、
とんでもない大損失を抱える事になりかねません。
ですが、
その大損失が、
単にFX口座残高がゼロになって終わりか、
あなた自身が多額の借金を抱えるはめになるか、
は、
どこのFX会社で取引しているか、だけで決まってきます。国内のFX会社にはゼロカットシステムがありませんから、
相場の急変でロスカットが追い付かないと、一瞬で多額の借金を抱える事になります。
一方、2015年のスイスフランショック時にゼロカットシステムがうまく機能した海外のFX会社であれば、
借金リスクはゼロと言ってもいいでしょう。
「海外FXは危険」と何となくイメージで思っているかもしれませんが、
いざという時には、
国内FXの方がよほど危険です。
昨今の国際情勢からも、相場の急変が起きやすい事は想像できると思います。
FXは、過去に実績のある海外FXを使いましょう。
(参考:
追証とゼロカットシステム:知らないとFXで人生が終わる!)
(参考:
FXは借金地獄が怖い!?借金リスクを完全にゼロにする方法教えます)
(参考:
スイスフランショック再び!?絶対にFXで取引したくない理由)
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XMのFX口座開設方法を教えますに書いた通りです。
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