(2019年4月27日、記事を改訂しました)

FXでトレードしていて、
・この位置は、本当に高値(安値)なのか?
・いつ、高値(安値)をつけて、反転するのか?と気になったことが、何度もあると思います。
この悩みは、
サイクル理論と呼ばれる、
相場の周期性の理論を理解すると、
かなりの部分、解決します。
また、サイクル理論を理解すると、
不要な損切りを回避でき、
損切り回数を減らせるため、利益を増やすのに役立ちます。<FXにおけるサイクル理論とはどういうものか?>
FXのサイクル理論をかんたんに言うと、
相場には、必ず天井(高値)と、底(安値)があり、
上がったり下がったりのサイクルを繰り返しながら、
相場は推移する、と言うものです。
言い換えれば、上がりっ放しや下がりっ放しの相場はない、
と言う事です。
さらに、相場には、おおよその周期があり、
その周期で、
底→天井→底のサイクルを繰り返します。
<FXサイクル理論における、2つの重要なサイクル>
サイクル理論には、重要なサイクルが2つあります。
それを、短いサイクルから順に説明します。
①プライマリーサイクル(4時間足)もっとも基本となる、プライマリーサイクルは、
4時間足で、
60本~80本前後で、1サイクルを形成します。
4時間足は、1日に6本ですから、
10日~13日、
FXは土日が休場と言うことを踏まえると、
2~3週間程度で1サイクルです。

上のチャートの例では、
71本で1サイクルつくっています。
サイクルの起点の見付け方が難しいところですが、
長いヒゲは、反転ポイントになりやすく、
ちょうど長い下ヒゲを付けたところですので、
今が、反転ポイントのチャートと言えます。
②メジャーサイクル(日足)メジャーサイクルは、
日足で、35本~45本で1サイクル形成します。
また、メジャーサイクル1サイクルの中に、
4時間足レベルのプライマリーサイクルが、
2~3サイクル入ります。

上のユーロドルの日足では、
36本の1サイクルと、
46本の1サイクルがあり、
各々、3つのプライマリーサイクルが含まれています。
一番直近の40本は、まだ1サイクルを完成していませんが、
同時間帯の4時間足に、長い下ヒゲが見られたことから、
ここを底値として、上昇に転じることが予想されます。
おまけ:週足のサイクル実を言うと、メジャーサイクルのさらに上に、
週足で24本から35本のサイクルがあります。
上位のサイクルの終点(=次の起点)の近くでは、
サイクルの長さが通常より短縮、または延長する傾向があるため、
週足のサイクルの存在を意識する事は意味があります。
しかし、週足で24本から35本と言うと、
6ヶ月から8ヶ月と、かなり長いサイクルになるため、
よほど長期のスイングトレードする場合以外は、
そういうサイクルがある、と言う程度でよいでしょう。
<FXサイクル理論の2つのトランスレーション>
サイクル理論には、天井の位置により、
2つのトランスレーションがあります。
①ライトトランスレーション1つ目は、時間軸を半分にして、右側に高値がくるパターンです。
これは、ライトトランスレーションと言い、
終点の安値が、起点よりも高く終わる傾向があります。
ライトトランスレーションの時、高値からのショートエントリーは、
値を深追いせず、早めに利確した方が無難です。
②レフトトランスレーション2つ目は、時間軸を半分にして、左側に高値がくるパターンです。
これは、レフトトランスレーションと言い、
終点の安値が、起点よりも低く終わる傾向があります。
レフトトランスレーションの時、高値からのショートエントリーは、
前回安値のサポートラインを割り込む可能性が高く、
大きな利幅が狙えます。
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<FXサイクル理論を使う3つのメリット>
サイクル理論を抑えておくと、以下の3点でメリットがあります。
①天井(高値)と底(安値)の見当がつけられるFXでは、高値と安値の判断が非常に難しいと言われます。
しかし、サイクル理論を理解した上でチャートを眺めると、
どこが天井でどこが底なのか、ある程度見当をつけることができます。
これにより、エントリーや利確のポイントを見極めることができ、
利大損小のトレードができるようになります。
②損切りの回数が減少するFXでは、値動きが予想と逆行したら損切り、が基本です。
(「
FXにおける、損切り(ロスカット)の重要性とタイミング」参照)
しかし、ダウ理論のみを根拠に損切りすると、
損切り幅は小さくても、頻度が増えて、
結局、損失が膨らみやすい欠点があります。
この点、サイクル理論をマスターしておくと、
短期的に含み損が増えても、
数日後には反転して含み益に変わるか判断できるようになり、
損切りの頻度を減らすことができます。
③いつ、高値や安値をつけるか、おおよその見当がつく相場分析で難しいのが、
「いつ」
高値や安値をつけて反転するか、
タイミングの見極めです。
サイクル理論を理解すると、
高値や安値をつけるおおよその時期が読めるようになります。
このため、
エントリーや利確のタイミングが分かり、
まだ時期でないと判断すれば、
その時間を家事や旅行などに有効活用できるようになります。<サイクル理論を使う時の2つの注意点>
サイクル理論と言えど、万能の理論ではありません。
サイクル理論を使う時の注意点を、2点、説明します。
①短期のトレードには生かしにくいサイクル理論の一番短い周期は、4時間足です。
これより短期のチャートでも、サイクル理論を応用できないか、
と言う声を、よく耳にします。
しかし、短期のチャートは、経済指標や、要人発言、
金融政策発表時の影響を大きく受けます。
これら重要指標を織り込んで、テクニカル的に動く、
もっとも短期のチャートが、4時間足です。
(参考:
FX、主要経済指標発表時の値動きは、4時間足で確認しよう!)
サイクル理論は、ある程度長期のトレードする時の理論です。②サイクル理論単独では、応用しにくいサイクル理論は、単独では利益を出すのが難しい理論と言われています。
ダウ理論や、エリオット波動、
トレンドライン、水平ラインなどと組み合わせて使うことで、
より相場を読みやすくなります。
参考:
「
ダウ理論とは?FXで稼ぐために絶対に知っておきたい」
「
エリオット波動の数え方、第1波の見付け方」
「
FX水平ライン(水平線)の引き方とトレードでの使い方」
上に挙げた記事もあわせて参考にしながら、
勝てるFXができるようになれば、幸いです。
<私の使っているFX口座です、よろしければ使ってみてください>
参考:
XM(FX会社)の評判は?実際に使ってみた
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