FXの世界で「レバレッジ」と言う時、
・最大レバレッジ
・実効レバレッジの2種類がある事に気付いていますか?
私はつい最近まで、この違いが分からず、
話がかみ合わない事が多々ありました。
(何年FXやってるんだ、って話ですよね)
最大レバレッジと実効レバレッジは、まるで別物です。
今から説明しますので、
混同しないようにしてください。
<まず、最大レバレッジの説明>
一般的にレバレッジの説明をする時は、最大レバレッジを指します。
例えば、1ドル=100円の時に、1万通貨の取引しようと思ったら、
レバレッジがない場合は、100万円必要ですが、
レバレッジが5倍の場合は、5分の1の20万円で、
100万円分の取引(ここでは1万通貨の取引を指す)ができます。
100万円で、5倍の500万円分の取引ができる、と言うこともできます。
最大レバレッジは、国内FXでは25倍までで、
海外FXでは、最大レバレッジ800倍以上のFX会社もあります。
最大レバレッジについては、過去記事
「
FXのレバレッジは、掛け算でなく割り算で考えろ!」
「
FXの資金管理は、レバレッジより通貨数量を意識すること!」
で触れたので、そちらも参照してください。
<実効レバレッジの説明>
では、実効レバレッジは何かと言うと、
実際の資金運用で何倍のレバレッジがかかっているかを示しています。
実効レバレッジは、
ポジション評価額(取引数量×各通貨の現在レート) ÷ 有効証拠金(口座残高+評価損益)と言う計算式で求めることができます。
例えば、
・ドル円で、1ドル=100円
・取引量1万通貨
・口座残高50万円
・損益ゼロ
の時、実効レバレッジは、
「100万(100円×1万通貨)」÷「50万(50万円+ゼロ)」=2
で、実効レバレッジは2倍です。
<実効レバレッジの見方と注意点>
①実効レバレッジが高いとリスクが大きい
上の計算例で、
仮に損益がマイナス25万円だったとすると、
実効レバレッジは2倍から4倍に増加します。
また、損益ゼロで口座残高25万円だった場合も、
実効レバレッジは4倍です。
さらに、口座残高と損益はそのままで、
取引通貨量を2万通貨に増やしても、
実効レバレッジは4倍です。
既に感づいた方もおられるでしょうが、
実効レバレッジが高いと、リスクが大きい状態と言えます。
FXの世界でよく言われる、
レバレッジが高いと危険、と言うのは、
この、実効レバレッジが高いと危険、と言う意味です。②実効レバレッジは最大レバレッジを変えても変わらない
先ほどの実効レバレッジの計算式には、
最大レバレッジと言う項目がありません。
つまり、
最大レバレッジを変えても、その他の条件が同じであれば、
実効レバレッジは変わりません。例えばYJFXの説明で、上のように書かれてますが、
レバレッジ10倍コースをレバレッジ25倍コースに変えても、
他の条件が同じであれば、実効レバレッジは2倍のまま変わりません。
さらに言えば、海外FXで最大レバレッジ888倍のコースを選択しても、
通貨量やレート、有効証拠金が同じなら、
実効レバレッジは2倍です。
<実効レバレッジと最大レバレッジの関係>
実効レバレッジと最大レバレッジは全く無関係かと言うと、
そうでもありません。
証拠金維持率と言う、FXの資金管理において、
極めて重要な項目に影響しています。
実効レバレッジと最大レバレッジを使って証拠金維持率を計算する場合、
最大レバレッジ ÷ 実効レバレッジ × 100 =証拠金維持率[%]となります。
例えば、最大レバレッジ25倍、実効レバレッジも25倍の場合、
証拠金維持率は、
「25倍 ÷ 25倍 × 100」で、100%ちょうどです。
証拠金維持率が100%だと、FX会社によっては、
追証が発生したり、強制ロスカットされる、危険な水準です。
しかし、海外FXで最大レバレッジ500倍コースを使用している場合は、
「500倍 ÷ 25倍 × 100」で、まだ2000%の証拠金維持率で、余裕があります。
FXでは、証拠金維持率が高いほど安全な状態ですから、
リスクを小さくするためのレバレッジの考え方は、
・最大レバレッジは高く
・実効レバレッジは低くつまり、2つのレバレッジで、
リスク管理に対する見方が真逆なんですね。
ここをしっかり区別しないと、
リスク管理したつもりが、かえってハイリスクになってしまうので、
くれぐれもご注意ください。<ハイレバ=危険は、正しくて間違い>
最大レバレッジと実効レバレッジの区別ができると、
世間一般で言われているFXの話が正しいかどうかも、
きちんと判断できるようになります。
例えば、よく言われている「海外FXはハイレバだから危険」
これは、まちがいと分かります。
なぜなら、ここで言うハイレバと言うのは、
提供している最大レバレッジの話であって、
実効レバレッジの話ではないからです。
むしろ、先ほど書いたように、最大レバレッジは高い方が安全ですから、
海外FXはハイレバ、と言うのは、
それ自体はむしろ安全の理由です。
ただし、最大レバレッジに合わせて実効レバレッジも高くしてしまうと、
リスクが一気に高くなるので、
取引量をむやみに大きくしないことは必要です。
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<追記:実効レバレッジは、国内FXだけの話?>
ここまで実効レバレッジの話を書いて、少し気になった事があるので、
追記します。
実効レバレッジと言う概念は、国内FXでも海外FXでも通用します。
しかし、実際のFXの取引画面やFX会社公式の説明を見ていると、
国内FXは実効レバレッジを積極的に前面に出しているのに対し、
海外FXでは実効レバレッジは全く出てきません。
海外FXでは、レバレッジと言えば最大レバレッジ、と言う認識です。
そもそもFXの資金管理は、証拠金維持率で実施していて、
実効レバレッジを持ち出す必要などないのです。ではなぜ、国内FXは実効レバレッジの話をするかと言うと、
意図的に、最大レバレッジと実効レバレッジを混同させて、
新規ユーザを低い最大レバレッジに誘導しているのではないか?
このような疑念がわいてきます。
と言うのも、海外FXが取引にかかる手数料(スプレッド、スワップ)
のみで利益を出しているのに対し、
国内FXは、顧客の損失や追証で利益を出している実態があるからです。
ハイレバが危険、と聞いて、
最大レバレッジが高いと危険と勘違いしたユーザの中では、
真っ先に海外FXは選択肢から消えますし、
国内FXの中でも、最大レバレッジの低いコースを選択する可能性が高まります。
最大レバレッジが低くなれば、取引に必要な証拠金が増える上、
証拠金維持率も低くなり、
FX会社は、そのユーザから追証を取りやすくなります。
国内FXのみが、本当はする必要ない、実効レバレッジの話を積極的にして、
しかも最大レバレッジと区別しにくい状態にしているのは、
何かよからぬ意図があっての気がします。
繰り返しますが、
レバレッジを低く抑えて安全な取引、と言う話や、
自分は安全のため、最大レバレッジを3倍以下にしている、と言う話は、
すべて、実効レバレッジの話です。
決して、最大レバレッジの話ではありません。
最大レバレッジは、実効レバレッジとは反対に、
なるべく高くした方が安全です。<シンプルに資金管理するなら海外FXがおすすめ!>
最大レバレッジと実効レバレッジと言う紛らわしい事したり、
資金管理は証拠金維持率でしているのに、
実効レバレッジの方が目立つところに表示されるような、
意図的にユーザの資金管理を危うくして追証取ろうとしている国内FXと、
取引画面にはシンプルに通貨量(ロット数)を入力し、
ポジション持っている時に、
証拠金維持率を分かりやすい位置に表示する海外FXと、
どちらが使いやすいか?
私が海外FXと国内FXを使ってみて感じたのは、
明らかに海外FXの方が分かりやすい、と言うことでした。
海外FXの方が、取引画面も分かりやすいし、
最大レバレッジも高い、
そもそも追証がないなど、
圧倒的に、ユーザ目線に立ったサービスを提供しています。
FX取引中の資金管理をシンプルにやりたいなら、海外FXがおすすめです。(海外FXが国内FXよりおすすめの理由は、これだけではありません。
他の理由については、
「
FXは海外口座の方が国内口座よりおすすめ!」
を参照してください)
海外FXにもピンキリありますが、
圧倒的にユーザが多いのは、
XMです。
XMは最大レバレッジ888倍まで設定できますし、
厳しいライセンスの下で運営されている点も信頼性が高いです。
何より国内にユーザが多く、
これだけでも、評価が高い海外FXです。
最大レバレッジを高くして、安全な資金管理でFXしたいなら、
ぜひ、XMを使ってみてください。
FX会社は事実上、XM一択時代になりました、クリックして口座開設!
※XMの口座開設方法は、
XMのFX口座開設方法を教えますに書いた通りです。
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