
仕事でメガネをかける事を禁止されている女性がいる。
調べると、かなり多くの職業で、女性だけがメガネ禁止だったり、
暗黙のルールでメガネを禁止されています。
窓口・受付業務も、女性はメガネを禁止されていることが少なくありません。
ここでは、窓口・受付業務に絞って、
・女性のメガネが禁止されている背景
・女性がメガネかけて窓口・受付業務できるための解決方法について、掘り下げて解説していきます。
<窓口・受付業務は、見た目が重視される>
女性のメガネの話をする前に、まず、基本的な話として、
窓口・受付業務は、見た目が重視される職業であることを言っておきます。
何だかんだで、人は、見た目で相手の9割を判断する生き物ですし、
窓口・受付は、その会社や店の顔ですから、
当然と言えば当然です。
窓口・受付業務の担当者には、
①見た目の清楚感
②来客に心理的負担を与えないこの2つが求められます。
最近の報道では、
①見た目の清楚感
を理由に女性のメガネ着用を禁止している、となっていて、
それが理解できない、と言う声が多かったのですが、
この報道には、やや事実誤認があります。
窓口・受付業務の女性がメガネを禁止されている本当の背景は、
むしろ、
②来客に心理的負担を与えない
こちらが大きな理由です。
女性のメガネは、来客が男性の場合に、問題となることがあります。
理由が分かれば、解決方法(女性のメガネ禁止を解除しても問題が起きない方法)
もはっきりするので、
最後まで読んでいただけたらと思います。
<前提①:男性は女性と目を合わせるのが苦手>
男女関係の基礎知識として押さえておきたいのが、
男性は女性と目を合わせるのが苦手と言う話です。
女性は話をする時、相手の目を見ようとしますが、
男性は、目線を少しそらした方が落ち着くのです。
世の中の男性の3割が、
女性と目を合わせるのが苦手、と言う調査結果もあります。
<前提②:脳はメガネの枠全体を目と認識する>

突然ですが、上のイラストを見てください。
左ののび太は、少し変ですね。
実はこれ、私が小さい子供の頃に描いたのび太の絵を再現したものです。
子供時代は、のび太のメガネ全体を目と認識していたのです。
(実際ののび太は右、白い部分はメガネで、その中の黒い部分が目)
また、親がメガネをかけてなかったり、
育児中はコンタクトレンズで赤ちゃんと接する場合、
赤ちゃんが外出先でメガネかけた大人の顔を見たり、
メガネかけた人に抱かれたとたんに泣きだすのも、
いきなりメガネと言う「大きな目」でみつめられて怖いからです。
子供や赤ちゃんだけでなく、実は大人も、
無意識レベルでは、脳が、
メガネかけた人のことは、メガネ全体を目と、認識しているのです。
実は、この2つの前提が重なると、
ちょっと困ったことが起きてきます。
男性の来客が、受付・窓口で、
メガネをかけた女性と目を合わせてしまうと、
巨大な目でじっと見られている印象を受けてしまい、
男性来客側が強い心理的負担を感じてしまう場合が出てくるのです。
窓口・受付業務の女性がメガネを禁止されるのは、
男性の来客に強い心理的負担を与えない目的があるのです。
ですから、窓口・受付担当の女性がメガネを禁止されないためには、
メガネをかけたまま対応しても、
男性来客が心理的負担を感じない条件を作る必要が出てきます。
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<解決方法①:窓口・受付担当と来客の目線の高さを変える>

もっとも重要な解決方法は、
窓口・受付担当と、来客の目線の高さを変えることです。
私自身も経験があるのですが、
カウンターやカフェの小さなテーブルで座っている時、
メガネかけた女性が座って目線の高さが同じなったとたんに、
強い心理的負担を感じたことがあります。
それまで、その女性のメガネに何の抵抗も感じなかったのに、です。
(恥ずかしながら、その時、どれだけその女性にメガネ外すようお願いしようか、
ずっと戸惑っていました)
受付で、担当者が座って、
来客は立ってるような場合は、
来客と担当者が同じ高さで目線を合わせることはありませんから、
受付担当の女性がメガネをかけていたとしても、
来客の男性が心理的負担を感じることは、それほどないはずです。
<解決方法②:窓口担当と来客の間に、アクリル板をはさむ>
窓口担当と来客が座って、同じ高さで向かい合う場合、
窓口担当の女性のメガネを、
そのままでは男性の来客が心理的負担に感じる可能性が高くなります。
この場合、
目の高さの部分だけでも、透明なアクリル板でしきりを付けると、
アクリル板とメガネレンズはプラスチックどうしで似た素材ですから、
メガネのレンズが周囲と同化して、
男性来客の心理的負担がやわらぎます。
ただしこの場合、アクリル板自体が、
担当者と来客の心理的距離を遠ざけてしまうデメリットもあります。
しかし、顔の正面にはアクリル板をはさまなくても、
顔の両横にアクリル板が来るようにするだけでも、
ある程度効果が期待できます。
アクリル板を間にはさむ方法は、
セキュリティ対策の大義名分が立つ銀行などで、
活用が考えられます。
<メガネ禁止ではなく、コンタクトレンズ奨励に社内ルールを変える>
窓口・受付担当と来客の目線が同じ高さになり
(立っている場合はまだましだが、座って同じ高さになる場合が問題)
間にアクリル板をはさむこともできない場合、
来客に男性が多いのであれば、
残念ながら、女性担当者には、なるべくメガネを使わないよう、
視力の矯正が必要であれば、なるべくコンタクトレンズを着用するのは、
ある程度しかたないかもしれません。

ただその場合でも、一律にメガネ禁止にするのは、問題です。
何年か前の春に、
花粉症でマスク着けても、メガネは禁止で、
コンタクトレンズで目を真っ赤に充血させながら、
つらそうに窓口担当している女性銀行員に当たったことがありますが、
(上の写真の目より、もっと、全体的に真っ赤な目をしていました)
やはり、来客としても、
窓口担当者がつらそうにしているのは、見ていてつらいですね。
これでは、窓口・受付業務担当に求められる、
見た目の清楚感が全くありません。
ですから、目線の高さなどの条件から、
なるべくコンタクトレンズ奨励がやむを得ない場合だったとしても、
コンタクトレンズ着用がつらい時には、
メガネの使用を認めた方がいいです。複数ある窓口担当の、全員がメガネだと、
抵抗を感じる来客が出てくる可能性はありますが、
裸眼やコンタクトレンズの中に1人、メガネが混じっても、気にならないものです。
どうしても、メガネの女性と正面から向き合うことに抵抗を感じる来客がいるのであれば、
メガネをかけてない、別の担当者が対応すれば済む話です。
<まとめ>
窓口・受付担当の女性が、メガネかけても来客に心理的負担を与えないためには、
①担当者と来客の目線が同じ高さにならないようにする
②あいだに仕切りを設置する
③やむを得ない場合でも、メガネ禁止ではなくコンタクトレンズ奨励で、柔軟に対応する<最後に>
以上、窓口・受付担当の女性がメガネ禁止を解除され、
メガネかけて仕事できるようにした場合でも、
かけるメガネによって、
来客に与える清楚感や心理的負担の大きさは、全然変わってきます。
メガネ禁止がおかしいと言っても、
見た目が重要な職業ですから、
かけるメガネには注意を払う必要があります。
「これだから、女性のメガネは嫌だ」
と思われないよう、TPOに合ったメガネを着用するようにしてください。


このサイトでTPOに合ったメガネを探してみてください。
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