豪ドルの下落がとまりません。
「
豪ドル円は底値を付けたか?2019年5月11日の3つの分析」の中で、
サイクル理論的に底値が近いが、
週明け早々に暴落の可能性あり、と書いたところ、
5月13日の月曜日に、本当に豪ドルが急落し、
本日(5月16日)までの間に、さらに下値を試す展開になっています。
<豪ドルが売られる背景>
ここ、およそ1ヶ月間の、豪ドル急落の背景は何でしょうか?
やはり、米中対立が大きく影響していると思われます。
オーストラリアは、中国との経済的結び付きが強く、
豪ドルの値動きは、中国の経済状況に、大きく左右されます。
中国経済に対する先行き不安が、豪ドルの売りを誘っていると見られます。
さらに、オーストラリア経済自体も、あまり順調とは行かず、
RBA(豪州中央銀行)による政策金利引き下げの可能性も言われています。
これも、豪ドルの売りを誘っています。
中国経済に対する不安と、豪ドル利下げの思惑が絡み合って、
売りが売りを呼んだ、ここ1ヶ月間の豪ドル市場だったと言えましょう。
<豪ドルの値動きを、チャートで確認>
豪ドル/ドル週足

まず、豪ドルと、基軸通貨であるドルの値動きです。
2018年初には0.8台あった豪ドルは、
2018年秋にかけて、週足レベルで下落を続けました。
その後、半年以上、レンジ相場が続きましたが、
ここへ来て、レンジを下抜いた印象です。
豪ドル円週足

次に、豪ドル円の値動きです。
こちらも、豪ドルドルの下落を受けた、
週足レベルの下落ダウが見られます。
<豪ドルの今後の値動きは?>
この1ヶ月で急落した豪ドルが、
今後どうなるか?
豪ドル/ドル1時間足

豪ドル円1時間足

豪ドルドル、豪ドル円ともに、
1時間足レベルで、底値を示唆する、長い下ヒゲが見られます。
このため、当面の下落は、ここで終わる可能性があります。
しかしながら、この先、どの程度上昇するか、と言われたら、
かなり不透明な部分が多いです。
ヨコヨコの値動きで、ほとんど上昇せず、
豪ドルの下落が、週足レベルで加速するかもしれません。
反対に、下げると見せかけて、
反転急上昇するかもしれません。
デイトレや、数日間のポジション保有であれば、
本日の最安値を損切りラインとして、
ロングエントリーして問題ないと思いますが、
数ヶ月の長期ポジション保有を考える場合は、
注意が必要です。
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