4月17日に、80.70円台の高値を付けた後、
転がるように下落している、豪ドル円。
(豪ドル円の特徴は、
「
豪ドル円の4つの特徴と、FXでの2つの注意点」を参照)
<はじめに:豪ドル円の概況>

これは、2019年5月11日早朝、前日(金曜日)のNY市場が引けたあとの、
豪ドル円の日足チャートです。
日足レベルのレンジを上抜いたと思ったら、
一気に下落し、それまでのレンジ下値も割り込んでいるのが分かります。
では、豪ドル円は、いつ、底値を付けて上昇に転じるのか?
3つの切り口で、予想してみました。
<①サイクル理論による、豪ドル円分析>
1つ目は、サイクル理論による、分析です。
(サイクル理論については、
「
FXのサイクル理論がエントリーや決済タイミング判断に重要な理由」を参照)

1月3日の最安値を起点に、ロウソク足の本数を数えます。
日足は、35~45本で1サイクルですから、
概ね、2ヶ月で1サイクルすることになります。
すると、現在は、1月3日から数えて、4ヶ月と1週間であり、
日足サイクルの2サイクル分に位置します。
その意味では、次の起点、即ち、
底値が近いと言う見方もできます。
ただし、サイクル理論に従えば、
3月上旬にも、起点となる安値をつけるはずですが、
実際の相場では、つけていません。
従って、サイクル理論だけで判断するのは、
やや危険な印象を受けます。
<②ボリンジャーバンドによる、豪ドル円分析>
2つ目は、ボリンジャーバンドによる、分析です。
(ボリンジャーバンドについては、
「
ボリンジャーバンドとは?FXにおける使い方」を参照)
先ほどのチャート内にある、黄色い線が、
ボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンドで見た場合、
ロウソク足の反対側の2σ線が、
拡張から右下がりに変わったばかりです。
トレンド相場では、ボリンジャーバンドが両側に拡張しますが、
拡張したバンドは、
まず、ロウソク足の反対側が拡張から収縮に転じ、
次いで、ロウソク足が2σから離れ、
ロウソク足側の2σも収縮することによって、トレンドが終了します。
昨年末から、今年1月3日までの値動きを見てもらえれば分かるように、
ロウソク足と反対側の2σが右下がりになった後も、
しばらく、下落のバンドウォークが続いています。
ボリンジャーバンドで考えると、
豪ドル円は、まだ下がるような印象です。
<③フィボナッチによる、豪ドル円分析>
最後は、フィボナッチによる、分析です。

フィボナッチ分析によると、
豪ドル円は、
4月17日の最高値から23.6%戻したところで、
いったん、少し跳ね、
その後、再度の下落で、現在、38.2%戻したところです。
この場所は、反転ポイントとして意識されやすく、
いったん、上昇に転じる可能性があります。
しかし、本格的な上昇に転じるか、と言われると、
さらにもう一段の下落、半値戻しまで下げる可能性もあります。
その場合、意識されるのは、
1月3日頃の、実体の安値です。
ここが、フィボナッチの50%戻し線と、ほぼ一致します。
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<結局、豪ドル円は底値なのか?>
3つの分析をもとに、
豪ドル円は、今が底値なのか?
と言うと、サイクル理論から考えるタイミングと、
フィボナッチ分析の結果からは、
底値と考えることができます。
ボリンジャーバンド的には、もう一段の下げも想定されますが、
ボリンジャーバンドは騙しの多い指標です。
ただし、近いうち(早ければ、週明け早々?)に、
フィボナッチの50%戻し線付近まで、
暴落的に下落し、それを底値とする値動きも、
意識しておく必要があります。
なぜなら、このパターンであれば、
サイクル理論のタイミングから大きく外れることなく、
ボリンジャーバンドの2σの形から考えられる、トレンド継続条件も見たし、
フィボナッチのもう一段下まで下げることができるからです。
豪ドル円は、そろそろ、ロングエントリーしたいところですが、
暴落相場では、逆指値や強制ロスカットがうまく機能しない事なども踏まえると、
来週前半は、エントリーを見送るか、
エントリーするにしても、早めの利確するなど、
慎重なトレードを心がけた方がよさそうです。

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