FXや株など、あらゆる相場は、3つのパターンから成っています。
逆に言えば、3つしかありません。
①上昇トレンド
②下落トレンド
③レンジこの3つです。
FXで勝つためには、現在、相場がこの3つのどれに当てはまるか、
判断する必要があります。
その判断で使うのが、
ダウ理論です。
ダウ理論は、古典的で古臭いと言う人もいますが、
すべてのテクニカル分析は、ダウ理論を基本として成り立っており、
ダウ理論を無視して、テクニカル分析でトレードすることはできません。それくらい、重要な理論なので、覚えておきましょう。
ダウ理論には、6つの基本原則があります。
●基本原則① 価格(平均株価)は全ての事象を織り込む。
●基本原則② トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される。
●基本原則③ 主要なトレンドは3つの段階から形成される。
●基本原則④ 価格は相互に確認される必要がある。
●基本原則⑤ トレンドは出来高でも確認される必要がある。
●基本原則⑥ トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する。特に重要なのが、
基本原則6 トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する。です。
それでは、1つずつ、説明していきます。
<①価格(平均株価)は全ての事象を織り込む>
これは、既に発表されている経済指標、金融政策、要人発言、事故や自然災害は、
すべて、市場価格に反映されている、と言う考え方です。
言い方を変えると、
過去のファンダメンタルズ情報は価格に織り込まれており、
将来のファンダメンタルズ情報を反映した値動きも、
テクニカル分析で予測できる、と言う考え方です。
ファンダメンタルズ情報は、このタイミングで値が動くかな、
と言う予測のみに利用し、
値動きの方向性については、あくまで、テクニカル分析のみで考えましょうね、
と言うものです。
これは個人的な体験になりますが、銀行員の話を聞いていると、
ファンダメンタルズな話ばかりしてきますし、
金融アナリストの記事も、ファンダメンタルズを中心に書いたものが多い印象を受けます。
はっきり言って、そんなもの、将来の値動き予測には、全く役立ちませんので、
あくまで、チャートの形から、将来の値動きを予測しましょう。
<②トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される>
これは、当たり前のことを言っているだけなのですが、
相場は、短期、中期、長期の3つのトレンドが混在した状態で形成されています。
●短期トレンド:3週間未満
●中期トレンド:通常3週間~3か月
●長期トレンド:通常1年~数年間デイトレでFXをやる場合は、これよりさらに短期の、
数日や、数時間のトレンドも気を付ける必要がありますが、
いずれにせよ、
チャートの中には、期間の異なる、複数のトレンドが混在しています。
この理論が言いたいことは、
トレンドは、一方向に動くのではなく、
調整局面による、逆行も起こる、と言うことです。

例えば、この図では、長期トレンドは上昇トレンドになっていますが、
2番目の中期トレンドは、下落トレンドです。
これは、長期トレンドの調整局面として、中期の下落トレンドを形成したためです。
さらに、2番目の中期の下落トレンドの中に、
短期の上昇トレンドが発生しています。
この部分は、中期の下落トレンドの調整局面としての、
短期の上昇トレンドです。
このように、時間軸の異なる複数のトレンドが混在するため、
短期・中期・長期のどの時間軸でトレードするのか、
明確に決めておく必要があります。
<③主要なトレンドは3つの段階から形成される>
これは、買い手や売り手の動向によって、上昇(or下落)する段階には、
1、先行期(第一段階)
2、追随期(第二段階)
3、利食い期(第三段階)の3つの過程がある、と言うものです。
1、先行期(第一段階)市場価格が底値にある段階で、下落局面からの反転をねらって、
先行投資家が買う段階です。
この段階では、値動きは緩やかです。
逆張りトレーダーにとっては買い時ですが、
値が反転したと判断するのが難しい段階でもあります。
2、追随期(第二段階)トレンドが発生したと確認され、
多くの投資家が参入し、価格が大きく伸びる時期です。
トレンドフォローで利益を出すのであれば、
この段階を逃さずにエントリーすることが大切です。
3、利食い期(第三段階)トレンドの最終局面です。
マスコミでも騒がれるようになり、
それを見た素人や初心者が参入する段階です。
しかし、この段階で、①や②で参入した投資家は、利食いを行います。
そのため、
③の段階でエントリーした投資家は、
高値掴みとなり、その後の相場の急転により、損失を出すことになります。いわゆる、「トレンドフォローで損失」のパターンです。
トレードで利益を出すには、①や②のポイントでのエントリーが重要です。
①の先行期は難しいですが、②の追随期を逃さないようにしましょう。
<④価格は相互に確認される必要がある>
これは、
2つ以上の指標で、同じトレンドを確認される必要がある、と言うものです。
例えば、
・ドルが上昇している時は、米国金利も上昇していなければならない
・ドルが相対的に売られている時、ドル円は下落、ユーロドルは上昇
のような相関関係を指しています。
テクニカル分析の指標で言えば、
トレンド系指標が買いを示している時、オシレーター系指標も買いを示している、
のような感じです。
やや理解しにくいところですが、
例えば、
・ドル円は上昇で、ユーロドルも上昇
・トレンドは買いにも関わらず、オシレーターは売り
のような、シグナルが異なる場合は、
トレンドが継続せず、レンジに移行して方向性がなくなる、と言う意味でもあります。
<⑤トレンドは出来高でも確認される必要がある>
これは、株式市場では重要な意味を持ち、
上昇トレンドであれば、出来高は、価格が上昇するにつれて増加するが、
価格が下落するようになったら、出来高は減少する、と言うものです。
FXでは、株のような、出来高はありません。
FXにこの理論を応用するには、
オシレーター系のテクニカル分析を利用する必要があります。
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<⑥トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する>
6つあるダウ理論の中で、これが、最も重要です。
トレンドとは、上図のように、
・高値と安値がともに切り上がっていたら上昇トレンド
・高値と安値がともに切り下がっていたら下落トレンドと定義します。
一方、上図の右にあるような、
上昇トレンド、下落トレンドのどちらの定義も満たさない場合を、
レンジと定義します。
明確なシグナルとは、トレンドの定義が崩れたことを意味します。上昇トレンドの場合、高値、安値のいずれか一方が切り下がった時点で、
上昇トレンド終了です。
下落トレンドの場合、高値、安値のいずれか一方が切り上がった時点で、
下落トレンド終了です。
このいずれかのパターンが出るまでは、トレンド継続と言うことです。
ここで注意したいのが、
上昇トレンドが終了したからと言って、
それが、イコール、下落トレンドの始まり、と言う意味ではないことです。
トレンドの終了は、あくまでトレンドの終了であり、
レンジに移行しただけで、トレンドの反転を意味するわけではありません。
ここを早とちりして、上昇トレンドが終了した時点で、
売りでエントリーするのは危険です。
しばらくレンジで推移した後、再び上昇トレンドになる場合もある事を、
忘れないで下さい。
<トレンドフォローで勝てる人、負ける人のちがい>
以上のダウ理論、
特に、基本原則⑥を押さえていれば、
トレンドフォローのエントリーすれば、誰でも勝てるように思えそうです。
しかし、実際には、
トレンドフォローで勝てる人と、
トレンドフォローで損失ばかり出す人に、
はっきり分かれます。
その理由の1つに、エントリーのタイミングの違いが挙げられます。
基本原則②で言われているように、
実際の相場は、期間の異なる複数のトレンドが入り乱れていますし、
基本原則③の利食い期でエントリーすれば、
当然、利益にはつながりません。
(むしろ、損失につながります)
トレンドフォローで利益を出す、
エントリーのタイミングについては、
「
トレンドフォローの逆張りが、FXエントリーのタイミング!」
を、参考にして下さい。
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以下は、おまけになりますが、
こちらの「天底チャート MT4」は、
相場の反転ポイントを見極めてエントリーや決済のシグナルを出してくれます。
シグナルに従ってトレードすればよく、心理的に気楽ですので、是非、ご利用下さい。
※XMには、MT4口座とMT5口座がありますが、
「天底チャート MT4」は、MT4のみに対応です。
MT5には対応していませんので、ご注意ください。
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