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産業革命が生み出した、時間給と言う非常識

私たちは、会社で働けば、時間に応じた給料が必ずもらえる、
これを当たり前と思っています。

しかしこのシステム、よくよく考えてみると、とんでもない、非常識なシステムです。

と言うのも、会社がお金を得るには、物やサービスを売らなければなりません。
売ったら、売った分だけのお金が入りますが、
一方で、売れなければ、お金は全く入ってきません。

にも関わらず、どれだけ売れようが、あるいはまったく売れなかろうが、
会社は従業員に、同じだけのお金を支払うのです。

これ、めちゃくちゃ非常識だと思いませんか?
売れた量に応じた金額を支払った方が、筋が通るように思いませんか?

いったい、誰が、こんな非常識なシステムを作り出し、「当たり前」にしたのか?

産業革命1


<時間給のはじまり>


時は、産業革命時代のイギリスです。

それまでの手工業から、機械工業へと変わり、大量生産ができるようになりました。
工場を建設した資本家は、大量の労働者を雇い、
労働者に機械を使わせて、生産していました。

問題は、労働者に支払う報酬でした。

それまでのイギリス社会では、できた製品と言う成果に対して、
お金を支払う成果報酬が当たり前でした。

しかし、成果報酬型では、支払う金額も膨大になってしまい、結局、自分の手元には利益が残らない。
機械を導入した設備費もかかっているし、さて、どうしたものか。

ここで、ある資本家は、名案を思いつきました。

労働者に支払う報酬を、製品に応じた成果給ではなく、働いた時間に応じた時間給にしたらどうか。

・時間給なら、生産がいくら増えても、支払う金額は一定以上に増えない。
・産業革命で生産効率は桁違いに増加している。
・しかも実際に生産するのは、人ではなく機械だ。誰が動かしても、ちゃんと製品はできる。
・労働者にとっても、働けば必ず報酬が受け取れるのは、今までの成果報酬にはない、メリットだ。


頭おかしい


<お前、頭おかしくなったか?>


時間給で労働者を雇う話を、まわりの資本家に話したところ、
まわりは、口をぽかんをしたあとで、こう言いました。

「お前、頭おかしくなったか。気でも狂ったか?」
「あんなごろつきが、まともに機械なんか動かせるはずない」
「ごろつきが不良品ばっか作っても、お前、お金払うって言ってるんだぞ」
「やめとけ、やめとけ。成果報酬にしておけ」


しかし、この資本家は、自分の読みが正しいと確信し、時間給での雇用に踏み切りました。

読みは的中。
・機械を単純に動かすだけなので、誰でも生産できました。
・機械なので、人が作るより、圧倒的に早いスピードで生産できました。
・製品は飛ぶように売れましたが、時間給を導入したことで、支払う報酬は頭打ちになり、
 残りがそのまま、自分の利益となりました。
・働けば必ず報酬が受け取れると、労働者も安心しています。


こうして、それまでの成果報酬に変わって、時間給が瞬く間に広まり、
1人の非常識な資本家が導入した時間給は、
気が付けば、当たり前になっていました。

(産業革命は、オン・オフの区別も、同時に生み出しました。
オン・オフの区別はネットビジネスには存在しない!?」も、あわせてお読みください)

産業革命2
 

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<労働者は貧困だった>


しかし、産業革命時代のイギリスは、貧富の格差が激しい時代でした。
資本家は大儲けする半面、労働者は貧しかったのです。

時間給の仕組みは、働けば必ず報酬がもらえることを保証する半面、
いくら働いても、報酬は頭打ちで、それ以上増えない仕組みでもあったのです。


これに対処するため、労働者を保護する法律も作られましたが、
実は、これ、資本家が継続して利益を出すために必要でもありました。
 

<資本家が稼ぎ続けるために、労働基準法や休暇制度が作られた>


つまり、労働者が、一方ではお金を使ってくれなければ、
工場で生産したものは売れないのです。

これに関しては、イギリスは、アジアやアフリカを侵略し、植民地化することで対応しましたが、
それでも、抜本的な問題は解決できるものではありませんでした。

労働者が言うことを聞いて働いてくれなければ、そこまでです。

そこで、労働者に余暇や休暇を与え、そこでお金を使わせることにしました。
労働者にとっては、息抜きになります。

しかもお金が動くので、それによって経済が回り、資本家もますます儲かります。

私たちが労働者の権利とか、労働者が勝ち取った権利と呼んでいるものは、
実はすべて、
資本家が自分の利益を最大にするために必要だから、
労働者に「恵んでやった」代物にすぎないのです。



<情報革命、AI革命で、時間給は破たん?>


ここまで述べたように、私たちが当たり前と思っている時間給、会社の給料は、
産業革命と言う社会の仕組みの変化によって生み出されたものであり、
それ以前の社会では成り立たない、
決して当たり前ではない産物です。

産業革命以降、200年以上にわたり、
時間給の仕組みは、
労働者の権利や、有給休暇、余暇と言った、各種制度を巻き込みながら、
労働者のためと思わせつつ、資本家のために作られ、改良されてきました。

しかし21世紀に入り、情報・IT・AIと言った、
かつての産業革命に匹敵する、大規模な技術革新と、それに伴う社会構造の変化が始まっています。

私たちが当たり前と信じ切っている、
会社で雇用されての時間給の労働が、
産業革命によって生み出された、
むしろ非常識な仕組みであることを踏まえたら、

今後もこのような仕組みが続くとは決して断定できず、
むしろ、雇用労働や時間給は、
情報・IT・AI社会がもたらす新しい仕組みにとって代わられると考える方が自然です。


それがどんな仕組みなのか?

・産業革命以前の成果報酬の時代に逆戻りなのか?
・成果報酬とも時間給とも違う、第三の仕組みが作られるのか?
・新しい時代の仕組みは、本当に私たちのための設計になるのか?

それとも、産業革命がそうだったように、
私たちのためと思わせつつ、社会設計している別の誰かのための仕組みなのか?



産業革命の時もそうでしたが、
新しい社会の仕組みは、数十年かけて少しずつ設計されていくものであり、
まだ、全貌は現れていません。
(と言うより、まだ完成していません)

しかし、
資本主義経済、金融経済の本質、
経済システム設計者の内情やウラ事情まで掘り下げれば、

21世紀の情報・IT・AI社会が向かっていく方向性や、
その中で、どのような行動をすれば、新しい社会の勝ち組になれるか、
手に取るように理解できるでしょう。


これは、

私たちが、来たるべき新しい時代に、
社会の奴隷ではなく、
主人公として生きていくために、必要なことです。


(以下、2021年2月19日、追記)

未来に何が起こり、
それに対して我々がどのように対処、行動して行けばよいか。

ほとんどの人は、分かっていません。
だから、メディアに流されたり同調圧力に負けてしまうのです。

未来に起きる事を予測するには、
歴史に学び、歴史の法則性を理解すれば、
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歴史の法則から、コロナ社会の今後を予測する
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79ers(セブンティナイナーズ) Shinya Ando

かつては、夜遅くまで残業当たり前、金曜になって突然の休出決定、
前夜まで休日の予定も決められない悪夢の社畜生活でしたが、
 
ネットビジネスを始めたことで解放され、
時間的にも精神的にも自由になりました。
 
詳しいプロフィールは、
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